写真館ではという限定した話なのですが、
白黒の時代は連写なんてありませんでした。
カラーの時代になっても4×5(しのご)のカメラの頃は同じです。
ポーズをつけ、ライティングを組み立て、カメラをのぞいて構図を決め、
ピントを合わせ、フイルムを詰め、シャッターをセットし、
表情やしぐさを誘導し、シャッターチャンスにシャッターを切る。
今では死語のモータードライブ
そんな時代にブライダル産業は右方上がりに成長を続けます。
写真館の仕事の基幹は婚礼写真と言っても、
言い過ぎにならない時代がやってきます。
形を決めて写真を撮る、いわゆる型物写真黄金時代。
今はカメラはデジタルになり、スマフォでも充分な写真が撮れる時代。
フイルムの巻き上げ、とか、連写なんて言っても、
通じないかもしれません。
でも、当時はモータードライブは画期的な技術でした。
シャッターを押せばフイルムをモーターが巻き上げる。
連写という言葉が生まれたのもこの時代でないかと思います。
ところが、連写が出来ない
今なら、デジカメがあれば子供でも普通にやりそうな連写なのですが、
型物写真を仕事にしていると、この「れ」「ん」「し」「ゃ」が出来ないのでした。
一枚シャッターを切ると終わってしまう。
終わらないにしろ、途切れてしまう。
捨てカットがあり、盛り上げるシャッターがあり、
表情やしぐさやモデルの感情を高めながらシャッターを切り続ける。
これは、今までの延長線上にない全く違う技術なのでした。
同じ写真を撮る行為なのに頭のチャンネルを切り替えないと出来ない。
もっと言えば、今まで築き上げてきた何かを捨てないと出来ない。
36枚撮りのフイルムを1本撮るのに大汗をかいた事を思い出しました。
今日の動画
例によって内容に関係ない動画です。
ブライダル前写しの様子です。
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米沢市の写真スタジオ「サカヰ写真館」(サカイ写真館)
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