アーカイブ | 11月 2014

多ポーズ撮影と選んでもらうシステムの誕生

4×5からブロニーの時代になりました。
と書いても部外者には何のことやら分からないと思います。
写真館の昔話を書いていて、4インチ×5インチのフイルムから
6センチ幅のフイルム(ブロニー)の時代に変化した頃の話です。

何が一番変わったか?

コストの面は当然ですが、4×5と一番違うのは連写が出来るようになった事です。
35㍉カメラまでは自由が利かなくとも、フイルムの枚数を気にしなくてシャッターが切れるようになった。
また、一方の流れとして前回までのブログに書いた「カジュアル写真」がありました。
それが融合してスタジオの記念写真もお客様に選んでもらうシステムが誕生しました。

当初はお客様に選んでもらう事に抵抗があった方も相当います。
でも、どんな商売もお店の都合では進まない。お客様の指示する方へと流れてゆきます。
次第に1枚、2枚のセットから多ポーズが一般的になり
ブック式アルバム(写真集)の商品が次々と生まれるようになります。

まだまだアナログ時代

デジタル化はまだ先の話。
まだまだ、アナログの時代です。
選んでもらうシステムの当初は密着プリント(ベタ焼き)でした。
それがテレビ(モニター)で見て選べるようになります。

今思えばひどく原始的でした。
下から光を当てた白い版にネガフイルムを乗せ
それをビデオ(アナログ)で写し、テレビで見る仕掛けです。
もちろん、ネガをポジに変換するのですが・・・

今、当たり前の事が・・・

ほんの数年でがらりと変わる事がたくさんあります。
携帯電話、そして、スマフォの登場で写真や映像の世界は
急速にめまぐるしく変化しています。

この話は長くなるので止めますが、
今当たり前の事も当初はいかに非常識だったか、
また、紆余曲折があっての事を思い出しました。

今日は私家版ストリートビュー

山形県米沢市周辺(東置賜郡川西町、高畠町、南陽市、長井市、西置賜郡飯豊町、小国町、白鷹町、福島市、喜多方市、会津若松市)でスタジオ記念写真、動画、レンタル着物、ドレス、卒業アルバムなどのお問い合わせはこちらまで。

サカヰ写真館の撮影の様子など動画で紹介しています。
こちらでご覧下さい。

米沢市の写真スタジオ「サカヰ写真館」(サカイ写真館)
米沢市中央2-2-12
TEL 0238-23-3094

地図はこちら

4×5の時代からブロニーの時代へ

写真館の昔話です。
デジタル以前、フイルムの時代の話。
4×5(しのご)と呼ばれた大型カメラで1枚、1枚写真を撮っていた頃に
業界で「カジュアル写真」なるものが一つの大きなウェーブになりました。
35ミリフイルム36枚撮り、通称「さぶろく」1本連写し、
それを商品化しようとした当時としてはかなり大胆な試みでした。

悩ましい問題

連写なんて誰でも出来そうなものですが、どっこい、難しいものです。
でも、それは技術的なことなのでここでは省略します。

さて、36枚連写する事ができたとします。
同時プリントして36枚プリントが上がりました。
悩ましいのはここから先なのでした。

まずカメラマンがそれを見て良く撮れたと思うものを選びます。
写真の裏に印をつけ、特にベスト3には◎をつけるのです。
それをシャッフルしモデル、あるいはお客様に見てもらうとどうなるか・・。

取り組み始めた当初はカメラマンの予測がことごとく外れるのでした。
少なくとも私の場合はそうでした。
一番嫌われるのがカメラを見つめての「にこぱち」
にこっとしたところでパチリの写真です。

それまで「にこぱち」を撮るために、いかに訓練してきた事か・・・

カルチャーショックから生まれたもの

でも、何度か繰り返してゆくと確率がよくなり、
お客様の求めている写真に気付くようになるのでした。

お客様に写真を選んで頂く、今では当たり前のシステムがこうして生まれたのでした。

カジュアル写真は高度の技術が必要な上に、
労多くして利益が上がらない側面があったので結果的には定着しませんでした。
しかし、そこからは計り知れない成果が生まれました。

次第に、4×5からブロニーの時代になって行きます。

これ以上書くと長くなりそうなので

七五三動画を紹介

 

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家族写真を年賀状にして頂いて20年

せめて、一週間に一回くらいは更新をと思いつつ
その、「せめて」になっている状況です。
最近、ちょっと嬉しかった事があったので紹介してみます。

20年になりました

毎年、年賀状のために家族で撮影に来て頂いている方がいらっしゃいます。
最初はご長男の七五三だったように記憶しています。
次の年は二番目のお子様のお宮参り、
なんかかんかで2〜3年、家族写真を撮る行事が重なって、
それを、年賀状にして頂きました。

それが、きっかけになって何も行事がない年も
年賀状のために家族写真を撮りに来て下さるようになり
それが20年続いているのです。
今年もきて頂いて
「ちょうど20年目になりました」
と言って頂きました。

20年前と言えばちょうど今のスタジオを建て直した年。
こちらも、胸がジーンとして感慨深い想いになりました。

今日の動画

例によって話と直接関係ない動画ですが・・・。
去年はお姉さんの七五三、そして、今年は弟さんの初宮参りで来て頂きました。
お子様が小さいうちは写真館に来て頂く機会が結構あります。
それが弾みにして「何もなくても年一回は家族写真」
というのはいかがでしょうか。


去年のお姉ちゃんの七五三。


今年の弟さんのお宮参り。

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写真サイズの謎、インチにセンチにミリ

写真のサイズの呼び方には不思議なものがたくさんあります。
不思議とまではいかないにしろ、
一般の方にはなじみのないものはたくさんありそうです。
業界では普通に言う四切(よつぎり)、六切(むつぎり)、八切(やつぎり)、
これは何を基準としてそう読んでいるのか。

写真のサイズでは全紙という基準があります。
でも、四切は全紙の四分の一ではないのです。
全紙から四切は2枚しか取れません。
六切はどう六分割するのか・・・
じつはこれも全紙から4枚しか取れません。

写真のサイズはインチが基準

前回のブログで4×5(しのご)の話をしましたが
これは4インチ×5インチの事でした。
その4倍の大きさ8インチ×10インチが六切。
ちなみに業界では8×10を「エイトバイテン」と呼びます。

どうでも良いのですが整理するとすべてインチで

  • 全紙 18×22
  • 半切 14×17
  • 四切 10×12
  • 六切 8×10
  • 八切 6.5×8.5
  • 2L判 5×7
  • L判  3.5×5
フイルムのサイズはミリやセンチ

ところがフイルムの単位はセンチ、あるいはミリになります。
8ミリ、16ミリ、35ミリなどの響き、
まだ耳に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、ブロニーと呼ばれる6センチ幅のフイルムがあり
それをどう区切るかでカメラの種類が違っていました。
6センチ×9センチが6×9(ろっきゅう)です。
他にも6×8、6×7、6×6、6×4.5等々ありました。
過去形はまだ早いのかもしれませんが・・・

それで、35ミリカメラの写真が写るサイズが
24ミリ×36ミリ、いわゆるライカ判なのでした。

クイズの答え

4インチ×5インチ
6センチ×9センチ
24ミリ×36ミリ

一番大きいのは一目瞭然ですよね。

今日の動画はお宮参り

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